(6/26話)自爆テロを決行するも自分だけ死亡
私は3つの作業を同時に受け持つことになりました。 3つ同時に受け持つのはさすがに無理だと言うことで、この中から1つはリーダーと担当者Aが基本設計まで行い、リーダーの基本設計が終われば、私が引き継いで詳細設計以降の作業を行う段取りとなりました。でも、リーダーと担当者Aは仕事を行おうとしません。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ (ランダムに単語が並んだだけの文章を、毎日延々と読み続けて時間を潰しなさいという、理解不能な作業指示が出ています。) この人たちはNEC本社や他のチームが発信している情報をただ眺めているだけで、自身では全く仕事を行っていません。代わりに私から作業を行いますと進言していますが、怒鳴りつけられ、完全に無視されています。 ここのチームには新たな試験要員が来る事になっているのですが、あと2週間以内にプログラムを完成させて、彼らに引き渡すことが必須となっているらしいです。基本設計からプログラム完成までの猶予は、残り2週間です。鈴与シンワートのリーダー様の仰ることでは、そこが対に超える事が絶対に許されないデッドラインだそうです。 現在のチーム全体の状況をさっと見渡したところ、進捗状況は次の様になっています。ハッキリ言うと、私の作業が少しだけ進んでいる以外は、殆ど何も作業が進んでいません。基本設計すら始まっていません。 処理ルート1 (上位層) ↓ 私の担当:インターフェイス実装済み。シーケンス提示済み。詳細設計は未着手。 ↓ 担当者B:インターフェイス未着手。シーケンス未着手。 詳細設計は未着手。(見積もり10000L!) ↓ (下位層:進捗は判りません。) 処理ルート2と3 (上位層) ↓ 私の担当:インターフェイス実装済み。シーケンス提示済み。詳細設計は未着手。 ↓ 担当者C:インターフェイス未着手。シーケンス未着手。詳細設計は未着手。 ↓ (下位層:インターフェイス調整中。シーケンス調整中。) 処理ルート4 (上位層) ↓ 担当者Dの担当:インターフェイス未着手。シーケンス未着手。詳細設計は未着手。 ↓ (下位層:インターフェイス未着手。シーケンス未着手。) 作業分担は事前の打ち合わせで話し合われており、リーダーと担当者Aも打ち合わせに参加し、全員に全て周知されています。 ちなみに、インターフェイスとシーケンスは基本設計に含まれるので、リーダーと担当者Aが作成しなくてはいけません。私の立ち位置からすると、基本設計の進捗がゼロで、呼び出し先の仕様が何一つ決まっていないので、作業を進めることが不可能となっています。 としているうちに、作業が日程に間に合うか否かの問い合わせメールが、メーリングリストで流れてきました。当たり前ですが、私からはメーリングリストへ「日程に間に合わすことは不可能です。」と返信しました。 驚いたことに、他の担当者はメーリングリストへ次の返信を行いましたwwww 担当者B 「日程には完璧に間に合わすことができます。まったくもって問題ありません。」 担当者C 「問題ありません。がんばります。」 担当者D 「日程には間に合います。問題ありません。」 私 は?おまえら、あたまがおかしくなったのですか? 特に、担当者Bはもう絶望的なはず。見積もり10000Lのうち、3000Lはデッドライン以降の投入でも間に合いますが、共通処理の7000Lは、デッドラインまでにどんな理由があっても絶対に完成させる必要があります。 開発担当者の中でアラームを上げているのは、私一人だけです。 (ランダムに単語が並んだだけの文章を、毎日延々と読み続けて時間を潰しなさいという、理解不能な作業指示が出ています。) <<前のページへ戻る <<TOPページへ戻る |