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尋常ではないぐらい頭の悪いエンジニア その3

ハッタリ主任
  (メーリングリスト)仕様書の通りに動きません。担当の人は調査してください。


  あ、これニヤニヤ君の作ったプログラムだ。
  調べてみると、客先から提供されているテストプログラムに間違いを発見!
  なーんだ、社員さんのプログラムにバグがあるのではなくて、客先のテストプログラムに問題があったのか。
  メールを送り返しておこう。
  (メーリングリスト)これはテストプログラムの問題です、○関数のパラメータに○を渡せば仕様書通りに動くようになります。テストプログラムはハッタリ主任の担当ですので、ハッタリ主任で対応してください。(送信)
  テストプログラムのバグか、こんなこともあるんだな。

ハッタリ主任
  (メーリングリスト)貴方の返事では、試験出来るのか出来ないのか、意味が判りません。貴方が調査するのが当たり前ではないのですか?いい加減にして下さい。


  はい? このバカは何を言ってるんだ?
  もう調査は終わって、テストプログラムに間違いがあると返事を書いたのですが?
  しかも親切にテストプログラムの修正方法も書いてあげたよ?
  いい加減にして下さいと言われても、テストプログラムはハッタリ主任の担当なのですが?


  ハッタリ主任に再度同じ事を教えてあげよう。
  (メーリングリスト)先ほど書いたとおり、これはテストプログラムの問題です。先ほど書いたとおり、○関数のパラメータに○を渡すように修正してください。先ほど書いたとおり、テストプログラムはハッタリ主任の担当ですので、ハッタリ主任で対応してください。全て先ほど書いたとおりにすれば対応できます。(送信)
  さすがにここまで書けば、どんなに頭が悪くても気付くだろう。

(ハッタリ主任の部下の、Sさんが来た。)

Sさん
  「ハッタリ主任からどのようにテストプログラムを直せば良いのか、聞いてくるように言われて来ました。」


  なんだって? ここまで書いているのに理解出来ないなんて、どれだけバカなんだ。
  「既に報告済みなのですが、○関数のパラメータに○を渡すようにすれば直りますよ。」
  こんな人がリーダーを担当しているのか。

Sさん
  「なるほど、判りました、伝えておきますね。」

(2日後、私がハッタリ主任の席の横を通り過ぎようとすると、ハッタリ主任が話しかけてきた。)

ハッタリ主任
  「テストプログラムを解析して色々悩んで、やっと動くようになりました。いやあ、あの報告の意味が先ほどやっと判りました。」


  「・・・はぁ、それは良かったですね。」

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