直線上に配置


(1/8話)ミスを連射しちゃった てへ

(評価チームから私へメールが届きました)
  あなたが担当するプログラムに デグレード が発生しました。担当のあなたがデグレードの調査をしてください。(ここまで)

(デグレードとは、今まで動いていたプログラムを破壊し、動かなくする行為のことを言います。)


  私はプログラムに修正を入れていないのに、何故突然動かなくなるんだ? 昨日までは動いていたのに。最新バージョンのプログラムで動きを確認しよう・・・・・あれ? 動かない!

(・・・調査中・・・)


  あ! 私のプログラムを呼び出しているオオサマ主任のプログラムに修正が入っているぞ。デグレードの発生源はオオサマ主任だった。
  オオサマ主任は尋常でないぐらい態度がデカい人なので、デグレードの報告をしても会話が成立するかどうか不安だ。
  もしかしてこういうタイプの人には、腰を低くして接しれば機嫌よく話を聞いてるかも知れない、実験してみよう。

(・・・オオサマ主任の所へ移動・・・)


  「オオサマ主任、調査のご協力をお願いしたいのですが。オオサマ主任が修正されたこのプログラムの、」
  注意:まだ最後まで話していません。

オオサマ主任
  (叫び・自信満々)「このプログラムとはなんですか!!!!そんなことを言われても、私からは貴方が何を伝えたいのか判断できないでしょ!!!!」
  (叫び・自信満々)「貴方は自分で調査もしないで、私にデグレード調査の手伝いをしろと言っているのですか!!!!」
  (叫び・自信満々)「いい加減にしてくれないかな!!!!」
  (叫び・自信満々)「私に頼む前に、先ず貴方が調査するのが当たり前じゃないんですかっ!!!!」

(オオサマ主任は自身満々にそう叫ぶと、ダッシュで立ち去りました。)


  逃げ足はやっ! まだ最後まで話し終わっていないのに、速攻で逃げられた。
  どうやら、オオサマ主任は自身がデグレードが発生したことを一瞬で判断し、速攻でトンズラしたようです。

<<前のページへ戻る
<<TOPページへ戻る

直線上に配置