(17/26話)自爆テロを決行するも自分だけ死亡
私は3つの作業を同時に受け持つことになりました。 3つ同時に受け持つのはさすがに無理だと言うことで、この中から1つはリーダーと担当者Aが基本設計まで行い、リーダーの基本設計が終われば、私が引き継いで詳細設計以降の作業を行う段取りとなりました。でも、リーダーと担当者Aは仕事を行おうとしません。 設計作業は行われず、プロジェクトはコケました。そして今では、NEC系列会社のリーダー様と鈴与シンワートのリーダー様がパワハラ行為を繰り返して、その罪を私に擦り付けようとしています。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ プログラムの納品日を過ぎましたが、このチームは未だに10,570Lのプログラムが未作成のままとなっています。日程では試験が始まっているはずですが、リーダーが作業をストップさせています。 私からは暫定レベルのプログラムを作成して、納品日までに提出を済ませているので、試験はいつでも始める事ができます。暫定だけど。でも試験が始まらないので、自分で動作を確認してみることにしました。仕様が不明でも、表示がズレるとか処理が固まるとか、そういうのなら今の時点でも直せますので。 先行して担当者Cが動作確認を行っています。覗いてみると私の作ったプログラムは最初から最後まで処理が止まらずに動いていました。この状況なら特に何もしなくても、現状で一通りの動作確認は出来そうです。 ・・・動作確認中・・・ 最も目に付くのは、条件が揃うと表示が消えて、画面が真っ暗になるバグです。このバグはいけません。調べてみると、表示の初期化シーケンスに漏れがある事が判りました。 シーケンス設計はリーダーの担当で、表示処理は担当者Bの担当なので、私とは無関係でした。 しかしながら、このバグは非常にやっかいです。 リーダーはチーム内でパワハラ行為を繰り返し、怒鳴りまくって人の話を全く聞きません。 担当者Bは業務未経験者らしく、表示シーケンスを一人で直すのは難しいです。 もし正規のルートでこのバグを直そうとすれば、怒鳴りまくるリーダーへ私から状況を説明して仕様を決めてもらい、更に私から担当者Bにプログラムの作り方を教えて直して貰うことになります。 このバグを直そうとしたら、いったいどれだけの日数がかかるんだ。ということで親切な私は、この場でサクッとバグを直しておきました。親切と言うより、こちらの方が、私の作業時間が遥かに少なくて済むというのが正しいですが。 見付かったバグを次々に直して行くと、4日間で致命的なものだけでバグが19件になりました。設計漏れ(設計者はリーダー)により発生したバグと、プログラミング時(私の担当)に発生したバグが、ちょうど半々ぐらいです。この規模で納品レベルとしては、バグ19件はかなり多めです。 私の相場だとバグはゼロか多くて3件、報告書を作成する時に検出目標値を満たすようにバグを捏造して追加するぐらいでしょうか。でも今回は、設計進捗ゼロの状態から、超突貫の3日でプログラムを作成し、それをチェックせずにそのまま納品しました。件数としてはこんなもかもしれません。 バグ件数ですが、バグを大量に発生させた人にはNEC本社から直接、状況を聞きに電話がかかってくるらしいです。私の元にもきっとかかって来るでしょう。 このチームは設計作業を行っていないのに設計完了と報告し、プログラムの納品日を過ぎても10,570Lは未作成のままです。担当者D(鈴与シンワートの人)は、ダミープログラムを納品して、プログラムを作成したように偽装しています。 私は現在、NEC系列会社のリーダーと鈴与シンワートのリーダーから同時にパワハラを受けているので、この辺りの状況を電話でチクって気を晴らす予定です。 <<前のページへ戻る <<TOPページへ戻る |