(15/26話)自爆テロを決行するも自分だけ死亡
私は3つの作業を同時に受け持つことになりました。 3つ同時に受け持つのはさすがに無理だと言うことで、この中から1つはリーダーと担当者Aが基本設計まで行い、リーダーの基本設計が終われば、私が引き継いで詳細設計以降の作業を行う段取りとなりました。でも、リーダーと担当者Aは仕事を行おうとしません。 プロジェクトがコケるのは確実となりました。そして今では、NEC系列会社のリーダー様と、鈴与シンワートのリーダー様が、パワハラ行為を繰り返して私に罪を擦り付けようとしています。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 納品準備が始まりました。 (プログラムの提出の始まり) 明日が納品日です。開発メンバーは未だ手元に残っているプログラムを次々に提出し始めました。 鈴与シンワートのリーダー様 「担当者Dはオマエの作ったプログラムと○○処理でコンフリクトを起こすから、オマエはプログラムを提出するのが困難なんだあぁ!!!(ごるあっ)」 鈴与シンワートのリーダー様 「絶対にプログラムの提出に遅れる事は許されないからなあぁっ!!!」 私 そういえば、私は処理ルート1・2・3の担当、担当者Dは処理ルート4担当で、呼び出し関係がありません。担当者Dは直前の今になって纏めてプログラムを提出する様なので、どんなプログラムなのかは未だ私にも判りません。 鈴与シンワート・リーダー様の嫌がらせ内容からすると、リーダーは既にこのプログラムを入手して、事前に詳細部分まで確認を行っている様です。私もどんなプログラムか興味があるので、後で見てみる事にします。 開発メンバーの全員が手元に残っていたプログラムを全て提出しました。コンパイルエラーを出していた人は修正も終わりました。 (プログラムの提出の終わり) 納品するプログラムの纏め作業が終わりました、これ以降はプログラムを修正する事はできません。もしプログラムへ修正を加えた場合は、全て障害として扱われます。 さて、チーム内の開発メンバーは全員、NEC本社に基本設計完了と報告し、進捗会議でもメーリングリストでも「作業は順調に進んでおり納期には確実に間に合わすことが出来ます。」と報告しています。(但し私を除く。) しかし実際には、設計は何も進んでおらず、プログラム作成期間も3日だけでした。プログラム規模の見積もりはチーム全体で合わせて16,500Lです。 このような状況で、本当にプログラムを作成する事は出来たのでしょうか。 先ず結果から言うと、全滅です。誰一人もプログラムを作成する事はできませんでした。 ゲラゲラゲラ。 私は「このままでは日程に間に合わすことは出来ません」とアラームを投げ続けていたので、結果としては私が言ったそのまんまです。 それでは現在の状況を一人ずつ見ていくことにします。 先ずは私から。 リーダーのプログラムの見積もり規模は1500Lです。 実際に作成したのは2400L(有効行1200L)です。 パワポに書いてあった機能概要と、私がその場で思いついた仕様は全て盛り込みました。 作成自体は終りましたが、仕様は未だ決まっていないので、扱い上はあくまでも暫定プログラムです。 今後、このプログラムを試験担当者へ引き渡し、試験担当者の手によって試験が行われる事になります。 仕様が決まっていないのに、どうすれば試験が可能なのかは不明です。 次は担当者Bです。 リーダーのプログラムの見積もり規模は10000Lで、そのうち共通処理7000Lは今回の納品日に、どんな事があっても投入する必要がありました。投入しないとプログラム全体が動かなくなります。 しかし作成したのは、たったの30Lです。担当者Bの進捗はほぼゼロとなりました。 見積もりは10000Lなので、次回の納品日までに残り全てを作成しなくてはいけません。この人はもう絶望的でしょう。 (担当者Bはチーム内で一番多い作業期間を貰っているので、担当者Bの作業量だけが多いということはないです。) 次は担当者Cです。 リーダーのプログラムの見積もり規模は3500Lです。 なんだか、プログラム作成には間に合わなかったらしく、この人は作成途中のプログラムを提出しました。 この人は他のチームとの調整作業も途中段階で、1300Lのプログラムを3500Lまで水増しする作業も残っているので、納品日を過ぎた後もガリガリとプログラムを作成していく事になります。 次は担当者Dです。 リーダーのプログラムの見積もり規模は4500Lです。 つい先ほど鈴与シンワートのリーダー様が、担当者Dのプログラムのことを取り上げて、私に嫌がらせを行ってきましたが、いったいどのようなプログラムを作成したのでしょう。 えーと、これは非常にまずいです。担当者Dは納品に必要なプログラムを全く作成していません。 これはどんな突っ込みを入れれば良いのでしょう。リーダーは共犯確定です。 納品処理で何らかのプログラムを提出しているように見えましたが、中身を見ると、今回の作業とは無関係なプログラムを提出していました。この人は、別件のプログラムをダミーとして使用して、あたかも納品処理を行ったように偽装していました。 今までに、プログラムを作成したとウソを付いて、その後もしれっと給料を貰い続けていた人が、NEC系列社員様に複数人、鈴与シンワート社員様でも1人見たことがあるので、今となってはそれが1人増えてもそんなに驚く事ではないのですが、ダミープログラムを提出する人は未だ見たことがありません。これは何だかちょっと新しいです。 ちなみ担当者Dは鈴与シンワートに籍を置いている人なので、この会社で同様の不正を働いたのは2人目になりました。 と言うことで、他の開発メンバーが提出したプログラムの確認が一通り終わりました。 不思議なことに、アラームを上げていた私が最も多くの進捗を上げました。 <<前のページへ戻る <<TOPページへ戻る |